MAKOA(1)
それは、あまりにもありきたりな始まり。
俺はマコア。スラニという南の島に住んでいる。
家族は4人。妻のリリアナ、娘のナニ、居候のデュラン。
俺にはこの島の世界しかなかった。
この島が好きで、、、、、、嫌いで、、、、好きで。
俺の仕事はまぁざっくり言うと保全活動だ。島のことを調査する。
毎日外に出て歩く、泳ぐ。一人の時間が多く自由だ。
あの日も、、、、
海に浮かんだゴミをひろっていた時に高波にさらわれた。
上も下も分からず、、、ただ波に身を任せた。
しばらくすると、だんだん沈んでいき、それに合わせるように意識が薄れていくのをただ感じていた…
不意に触れた唇の温かさ
えっ?
人魚・・・・・?
彼女は俺に空気を送り、そのまま陸へ運んでくれた。
まじかよ。。。