2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

MAKOA(13)

あたりを駆け回った。絶対に近くにいると思った。 あたりが明るくなり始めたころ。 滝の前で彼女を見つけた。やっと会えた。本当にやっと。 ゆっくり近づいて手を握る。 「マコアくん?なんでここにいるの?」 「ダメだよ」 「ちゃんとお家帰って。リリアナ…

MAKOA(12)

何時間経ったのだろうか。 もうすぐ夜が明けそうだ。また1日が始まる。 何もしたくなかった。何も考えられなかった。 考えないようにしていたことが、不安となって押し寄せてきていた。 そんな時、ピィーッと声がして体を大きく揺さぶられた。 ・・・イルカ…

MAKOA(11)

ただ過ぎる日々。今日も彼女に続く海へ出る。 いつものように海に浮かんだゴミを集めていると見覚えのあるものを見つけた。 あの日のランタン・・・!! 慌てて拾って陸へと戻った。間違いない。俺の字だ。 空にかざすとあかりが灯り、彼女が書いたことも見…

MAKOA(10)

今日も会えない。明日も会えないのか。いつ会えるのだろう。 このまま一生会えないのかもな、いや、絶対に探し出す。 今までの時間をひとつひとつ全部忘れたくなくて、でも確実に薄れていく彼女の記憶をつなぎとめていたい。 「なぁ、水に入る時は靴は脱ぐも…

MAKOA(9)

あの日から、彼女とは会えない。いくら待とうと、いくら思おうと。 家にも帰っていないらしい。彼女の友達は俺が彼女のことを聞いた時に驚いた顔をしていた。そりゃそうだよな。リリアナが自慢げに時期村長よ、と紹介した男が訪ねてきたんだから。 リリアナ…

MAKOA(8)

真夜中になり、いらいらした気持ちと持ちきれないほど沢山の感情をどうすることもできず海沿いを歩いていた。 電話だ。彼女からだった。 「いつもの海で。」 「お願いがあります・・・」 村の正装で来てほしい。 なんでだ?どうして? 聞こうか、いや、走っ…

MAKOA(7)

あの日以来、なんとなく会えないでいた。 祭りの片付けの後、連絡したけれど、 「昨日、みんな慣れないカヴァを飲みすぎちゃって今大変で・・・」 とか、「今みんなで出かけてて、とか。」 みんな、か。そうだよな。俺は「みんな」には会えないからな。 その…

MAKOA(6)

「もう、お祭り戻らないといけないね」 「そうだな」 「明日は会える?」 「明日は仕事のあとに祭りの片付けがあるから、、、」 「そっか、そうだよね。」 この村ごと裏切ったような気分だ。いや、その覚悟でここに来たつもりだった。 俺は彼女を選んだのに…

MAKOA(5)

彼女は友達と家を借りている。 友達?友達も人魚なのか?と聞くと違うという。どうやって友達になったんだ? 彼女は不思議だ。 友達には人魚だってことをバレないように海にはいらないようにしていたそうだが、どうしても水を飲むだけじゃ水分が足りなくなっ…

STEAMPANK

琥珀あかりさんのスチームパンクの区画にお邪魔しました(*'ω'*) 【pray】祈り 美麗CCと区画の美しさのマジックで120%素敵SSでは? 髪型をロングのものばかり考えていたのですが、ふいにショートを選択してビックリ!めっちゃいいやん!!きじこさんのヘアー…

お久マコア

「よっ!久しぶり!」(絶対言わない) マコアくんスキン変えたらなんか顔変わった気がする。 スキン色々ありすぎて今も迷子・・・ あぁほんと奥が深い。 ほんと、この島が似合うなぁ ごめんね、なんか、、その、、住みづらくして、、w かっこいいのがいかん…

色々SS

ひゃっ!好みの女の子だって!!歓喜! からの~~~~~ とうとうたっくんの方に婚約する願望が。 いや見たい。見たいよう。子育てたっくん。あぁぁぁぁ葛藤がやばい。 はぁはぁちょ、ちょ、落ち着いて様子をうかがっていこうはぁはぁ 様になりそうだったの…

たくアリ

たっくん(出現頻度やばない?)とアリアナ(*´Д`) これは模様替え前のSSですね。初チュして付き合いだしたころです^^ こうゆう↓顔がたまりません!! 好きなだけいちゃついてくれ アリアナ「たっくん好き!」 「たっくんは?」 「え?」 「言わない。」 「…

映えスポ(2)

いとしすぎる・・・・・・ 「たっくん、たっくんこっち来て!ここ立って!」 「えーっ・・・。」 みたいな?♡♡ この落書きtatoo可愛くて好き(*'ω'*) スキンによっては薄くなるんだけれど皆どうしているのだろう?? かんちょーしたいたっくん↓ そしてアリソ…

映えスポ(1)

お家に映えスポを作りました(*'ω'*) VANさんがめちゃんこ可愛いSSを撮ってくださっていてマネっこです(*´Д`)♡ 壁に翼をつけてます! 夕ちゃん(*‘∀‘) かわいい・・・我ながら可愛い・・・ 天使かな?(きっとそう) この気の強そうな顔もすっごく好き! ブラッ…

MAKOA(4)

「マコア君、もう帰らなきゃだね。」 「・・・そうだな。」 「今日も来てくれてありがとう・・」 「あぁ」 「夕日が綺麗。あっ今日も靴濡れちゃったー!歩くのはだいぶ慣れたけど靴ってほんと難しいね!」 そうだ、彼女は人魚だった。 俺に家族がいること、…

MAKOA(3)

彼女はいつも笑っている。俺が海岸につくと笑顔で駆け寄ってくる。 小さい子供みたいだ。 手を広げると全身で飛び込んで腕の中におさまる こんな気持ちを何ていうのだろう。 そうだな。 伝えたいけれど、言えない。 「ほら濡れるゾ、、、。」 はしゃいだりダ…

MAKOA(2)

あの日、ずっと話した。どうにかして引き止めたくて柄にもなく色々話した。 助けてくれてありがとうってこと、自分のこと、、、そして家族のこと。 「俺の名前は、」「・・・マコアくん?」 ・・・彼女は全部知っていた。 驚いて彼女を見た時、その目を見た…

MAKOA(1)

それは、あまりにもありきたりな始まり。 俺はマコア。スラニという南の島に住んでいる。 家族は4人。妻のリリアナ、娘のナニ、居候のデュラン。 俺にはこの島の世界しかなかった。 この島が好きで、、、、、、嫌いで、、、、好きで。 俺の仕事はまぁざっく…