2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

魔法使いになりたい(4)

「うんしょ、うんしょ、」 混ぜまぜ・・・ 「なんかいい匂いがするなぁ・・・」 「・・・。」 「クスクスッ♪」 「気づいてんのかなぁ?w」 「にしても、同じ部屋でも全然匂いが変わるな・・・」 「今は女の子の匂いがする・・・」 「悪くないじゃない。」 …

魔法使いになりたい(3)

「はい、ここが君の部屋。前の彼氏が使ってたとこだからベッドとか諸々テクマクマヤコンで替えといたから。」 「テクマクマヤコン・・・?」 「この二階と一階は自由に使っていいからね。でも地下は僕の部屋があるから入らないで。」 「僕は人と寝たりできな…

魔法使いになりたい(2)

「ふぁ~おいしかった!」 「そうだろう、そうだろう。」 「・・・そんなに美味しかった?また来たい?」 「はい!」 「♪」 「私、ずっと魔法使いに憧れていたけどパスタ食べるなんて知りませんでした。」 「いや、食べるでしょ。カエルとかは無理でしょ。あ…

魔法使いになりたい(1)

ようやく、辿り着いた。 深い森。ここにいるはず・・・ 見上げた先にはと小さなツリーハウスがあった。ゆっくり階段をのぼってゆく。 緊張する。ふぅーっと深呼吸をしてドアを叩く。 コンコン。 「ニャッ!!!」 ビクーッ!!!!! この猫ちゃん、、、本物…

それから(3)

どんどん彼女のお腹は大きくなった。 体調が悪く、動けない日もあったりして、そんな日は口喧嘩してしまう。 「ダメだよマコアくん、大きな声だしちゃ」 ・・・! 彼女の「ダメだよ」に本当に弱い。 あぁごめん、とお腹を撫でる。 ふと、ナニがリリアナのお…

それから(2)

季節は過ぎてスラニにも冬の気配が近づいてきた。 ナニのお願いごとは、しばらくしてようやく彼女に言えた。 彼女は驚いた顔をした後、嬉しそうに笑った。 「ナニちゃんが・・・?」 「そっか・・・」 そして少しだけ表情が曇る。 いいのかな、そう思ってい…

それから

2人で挙げた式だったけど、外に出たら帰ったはずのナニの姿があった。 「ナニちゃん・・!」 セレニティーは駆け寄った。 この2人、自然にハグをしている。 ナニの顔は嬉しそうだった。 俺なら彼女のことを受け入れられたかな?彼女だってナニを受け入れられ…

WEDDING・SULANI

改めて結婚式を挙げました(*ノωノ) お借りしたのはTwitterで仲良くして頂いているみみさんの区画! 南国の隠れ家的教会(*‘∀‘) 理想的すぎる式場に私歓喜でした!!この雰囲気素敵。。。 めっちゃ絵になるもん・・・❤ こちらはmooさんのポーズをお借りしてい…

MAKOA(18)

その夜、俺たちは海岸に来た。 去年とは違う。 彼女はレイをつけて隣に立っている。 思いが届きますように。 「セレニティー、俺を見つけてくれてありがとう。」 終わり。 ・・・・・・・・・・・・・ いっっっやぁぁぁぁぁー終わらせましたけど? もうまど…

MAKOA(17)

結婚式。 二人だけで誓った。 「人魚って何年生きるんだ?」 「人間と変わらないよ?」 「そうなのか!?じゃあ、、俺が先ってわけでもないのか。」 「なんで?」 「君がいない世界はもう考えられない。」 「あはは・・頑張って長生きするね・・・」 「うん…

MAKOA(16)

トントン・・・ ドアをノックする音?誰だ? ナニだ。 「えーっとね、あのね」 リリアナが去っていく姿が見えた。 「お母さんが今日はお父さんの誕生日だからって・・・」 「リリアナが・・・?」 「うん。ここにいるはずだからって。」 「それでね、あっ、…

MAKOA(15)

俺がそう言った時、彼女はちいさく、ちいさく、 頷いた。 「私、マコアくんのお嫁さんになりたかった、なりたい・・っ」 彼女が自分の気持ちを素直に言ってくれたのは初めてで。 こんな気持ちになったのも初めてで。 彼女の涙を拭ったら彼女も俺の涙を拭って…

MAKOA(14)

ただひたすらに二人で泣いた。 朝になり彼女の手を引いて家に戻った。 もう誰からも隠れない。 シャワーを浴び、落ち着いた彼女がぽつりぽつりと話し始めた。 「・・・なんで私がいるって分かったの?」 「イルカが教えてくれた。変な話だけど。」 「イルカ…