MAKOA(2)

あの日、ずっと話した。どうにかして引き止めたくて柄にもなく色々話した。

助けてくれてありがとうってこと、自分のこと、、、そして家族のこと。

「俺の名前は、」「・・・マコアくん?」

・・・彼女は全部知っていた。

驚いて彼女を見た時、その目を見た時、

こんな俺でもすぐに全部分かった。彼女がずっと前から俺を知っていることを。

 

そして、少し家から離れたあの海岸が俺たちのいつもの場所になった。

 

 

f:id:PONchang:20190824173148p:plain

【手をとった時 その繋ぎ目が 僕の世界の真ん中になったよ あぁだから生きてきたのかって 思えるほどの事だった】

 

f:id:PONchang:20190824173157p:plain

 

 

俺は、、、こんなに簡単に家族を裏切れるような男じゃないと思っていた。

いや、そんなことすらも考えることのないまま過ごしていた。

知らなかった新しい世界にただひたすらに没頭した。

f:id:PONchang:20190824173212p:plain

彼女に会うために毎朝起きて 彼女に会うために夜は明日を待った