魔法使いになりたい(4)
「うんしょ、うんしょ、」
混ぜまぜ・・・
「なんかいい匂いがするなぁ・・・」
「・・・。」
「クスクスッ♪」
「気づいてんのかなぁ?w」
「にしても、同じ部屋でも全然匂いが変わるな・・・」
「今は女の子の匂いがする・・・」
「悪くないじゃない。」
とんとんとん・・・
「シショー・・・。できた。」
「これは・・・・っ、マカロニチーズだね。」
「・・・まごうことなくマカロニチーズです。」
「美味しそうだね。」
「美味しかったです。」
「調合むずかしい・・・やり直してくる。」(ショボン)
・・・!!
「マカロニチーズのレシピに気づいてないだと!?」
「どないしよ・・・」
・・・・
よくお話してくださる大好きおシャムさんの話から出来心で作ったけど、アリよりの大アリでたまらなかったSS。
上はタキシード、下は白ブリーフの変態紳士モーギンさん
みんなもやってみて欲しいw
魔法使いになりたい(3)
「はい、ここが君の部屋。前の彼氏が使ってたとこだからベッドとか諸々テクマクマヤコンで替えといたから。」
「テクマクマヤコン・・・?」
「この二階と一階は自由に使っていいからね。でも地下は僕の部屋があるから入らないで。」
「僕は人と寝たりできないんだ。こう見えて、ね。妄想は凄いけど綺麗な体なんだ。」
「いろんな意味で魔法使い、なんて、、ね。」(ウインク)
「げろげろ~・・」
「彼氏いうた・・・」「魔法使いいうた・・・」
「シショー男なの女なの?どっちにも見える。」
「分からん。」(どうでもいいけども)
素敵なチェアーはpocciさん♡この素材感もデザインも好きすぎて・・・丁寧な仕事をされる方だよぅ(´;ω;`)ウッ…
「さて。」
「まず何から始めればいいわけ?」
「アイツに聞きにいくか。」
(立ち入り禁止の秘密の部屋とか絶対バジリスクいるわケケケ)
・・・トントン
カチャ・・
「なに?」
「来ちゃダメだと言ったはずだよ。」
「用がある時は来るしかないじゃないですか」
「まぁ・・そうね。そうか。」
(納得した・・!そしてバジリスクはいない・・!!)
「シショー、何か教えて。」
「今日から?」
「うん!」
「じゃぁ・・・鍋で秘薬作ってみる?もう夕飯の時間だし・・」
「やりたい!!」(夕飯関係あるか?)
「じゃあ、このレシピ見て作ってみて。上の巨釜で作れるからね。」
「はーい!」
ドタタタタ・・・・
「ふっ、せわしい子。」
クスクス・・・
魔法使いになりたい(2)
「ふぁ~おいしかった!」
「そうだろう、そうだろう。」
「・・・そんなに美味しかった?また来たい?」
「はい!」
「♪」
「私、ずっと魔法使いに憧れていたけどパスタ食べるなんて知りませんでした。」
「いや、食べるでしょ。カエルとかは無理でしょ。あはははは!」
「カエルとは思ってないです。(ピシャリ)」
「んんっ」(ダメージ)
「あと手放してください」
「んんっ」(ダメージ)
「とりあえず、もう帰り道が分からないのであなたについて行きましょう。」
「美味しいパスタとパンが好きです。あとコーヒーも。」
「シショーと呼ぶので、名に恥じぬよう教えてください。シショー。」
「は、はい・・・。」
区画はみみさん♡
「着いたよ。階段から転げないよう気を付けて。」
「ここ・・・・??」
「意外かい?僕はこうゆう女性的n・・・・」
「すっごーーーーーーいっ!!!」
「マジカル!まさにマジカルー!!」
「可愛いぃぃーーー・・・!!」
「そうかい、そうか・・・「シショー!」
「空飛びたい、空!!ビューンてして!!」
「はいはい。」「テクマクマヤコン・・・」
「うっひゃー!」
「はい、早く降りて。ほら。」(手を広げる)
「大丈夫です。」
「んんっ」(ダメージ)
「ほんと素敵・・・」
「シショー!」
「私、ここ気に入った!」
ようやく到着。
区画は琥珀あかりさん♡
魔法使いになりたい(1)
ようやく、辿り着いた。
深い森。ここにいるはず・・・
見上げた先にはと小さなツリーハウスがあった。ゆっくり階段をのぼってゆく。
緊張する。ふぅーっと深呼吸をしてドアを叩く。
コンコン。
「ニャッ!!!」
ビクーッ!!!!!
この猫ちゃん、、、本物?
あぁ誰も出てこないし、心が折れた。帰ろ。
魔法使いなんて、ほんとにいるわけない。でも・・・
「なんか用?」
「えっ?」
振り返ると赤いジャケットを着た綺麗な顔立ちの、男・・・の人?が立っていた。
この人が魔法使い?
「あ、あの、私、、、、、、、魔法使いになりたいんです!」
「でしょうね。」
「え?」
「悪いけどさ、多いんだよね、そうゆうの。俺そんな暇ないんだよね。だから・・・」
「分かりました。帰ります。では。」
「ええっ!?」
「3人の賢者がいると聞きました。他をあたります。」
「ちょっ!ちょっと待てよ。」(キムタク風)
「いっやー、君、ラッキーだわ。」
「ちょうど今、暇になった。いや厳密には暇ではない。ないんだけど、君に魔法を教えてあげよう。どうかな?住み込みで?洗濯できる?夜の方はどんなのが好き?料理は?あ、アイロン上手い?そこ大事だよねー!」
・・・めっちゃ喋るやん。イメージと違うやん。ド下ネタ入ってなかったか?
「あー・・・」
・・・・・・・・・
「ごめんなさい。帰ります。」
「ちょい待ち。」
「やぁぁぁぁぁぁ何するんですかっ!?」
「訴えますよ!放せぇぇぇ」
「ほら下見て。お皿落ちてる。いやーラッキーだね、1つ目の仕事見つけたね。」
「放せぇぇぇぇぇぇ」
「ほら、あそこ、お嬢ちゃん。」
「なんですか!?」
「あそこに目が見えないかい?」
「あわわわ、ほんとだ・・・」
「あれはここに住むドラゴンの目、知らない者が森に入るのをものすごく嫌うんだ。」
「お嬢ちゃんのこと、ずうっと着けていたんだ。」
ぞくっ!
「・・・・・怖いです。」
「そうだろう、そうだろう。実はね、僕はドラゴンと仲がいいんだ。僕の弟子だと言えば納得して取って食ったりはしない。よーし、じゃあ決まりだね。帰ろうか。」
「か、帰る?」
「僕の家に、ね。色々とよろしくね、お嬢ちゃん♡」
「えぇぇぇぇぇ」
・・・・とりあえず弟子入りに成功した?のか?
そして続くのか・・・(1)とかしたけども。
この髪型が可愛すぎて!!!前髪カールしてるの好きー!
上唇って難しい。綺麗なお山ができない・・・!
スキン、眉毛、コンタクト、リップをあてがわれた先生。
最近クレイヘア?粘土髪が気になる
それから(3)
どんどん彼女のお腹は大きくなった。
体調が悪く、動けない日もあったりして、そんな日は口喧嘩してしまう。
「ダメだよマコアくん、大きな声だしちゃ」
・・・!
彼女の「ダメだよ」に本当に弱い。
あぁごめん、とお腹を撫でる。
ふと、ナニがリリアナのお腹にいた時の事を思い出したり、かき消したり。
いやそれは違うと思ったり…
「・・・ナニちゃんが生まれた時、嬉しかった?」
「・・・・あぁ」
あぁもちろんだ。嬉しかった。今だってナニは宝物だ。リリアナにも感謝しかない。
「全部」
「?」
「全部、私は抱きしめる」
「母は強し、だよ」
そう言って笑った。
「どうぞー♪」
「わぁっ!」
そーっとそーっと・・・
「わあぁっ♪」
「動いたぁ♪」
「お姉ちゃんと早く遊びたいねー♪」
「早く出ておいでー♪」
彼女は幸せそうにしている。
妊娠中に海に入るのは心配だけど、私人魚だよ?って笑いながら海へと入っていく。
まぁそうなんだけど、やっぱり心配になるだろ。
「マーコーアーくーん♪」
「ん?」
「また見てるフフッ」
「当たり前だ。体冷えるからそろそろ帰ってきて。お風呂いれてるから。」
「パパは心配性でちゅねー♪」
「/////(ムッ!)」
「ごめんごめん、あがるね、ありがとう」
「ほら、大丈夫か?」
「大丈夫、元気に動いてるよ」
「本当だ」
「俺って分かるのかもな!」
「・・・・・そだねフフッ」
「俺、産休とるから。」
「ダメだよ、せっかくウミガメが帰ってきたのに。今が一番大事な時でしょ」
「それは俺も同じ。」
俺と彼女との間に生まれる子。どんな顔しているんだろうな。どんな子なんだろうな。
あれ…人魚なのか?!
まぁなんでも。人間だろうと人魚だろうと魚だろうと。
君ごとギュッと抱きしめるよ。
それから(2)
季節は過ぎてスラニにも冬の気配が近づいてきた。
ナニのお願いごとは、しばらくしてようやく彼女に言えた。
彼女は驚いた顔をした後、嬉しそうに笑った。
「ナニちゃんが・・・?」
「そっか・・・」
そして少しだけ表情が曇る。
いいのかな、そう思っていることが伝わる。俺も同じ気持ちだから。
そして、ある日。
「マコアくん、あのね、話があって・・・」
「なに?どうした?」
「えーっとね・・・・・・」
「なに?なにかあったのか?」
「あったはあったんだけど・・・」
昨日、仕事から帰ると家にいなかった。そんなこと初めてで気になっていた。
彼女は優しく微笑んでいて、とりあえずは悪い知らせではないようだ。
「昨日、、、病院いったの。」
「どこかわるいのか?」
「ううん・・・」
「これ・・・見て?」
「ん?」
白黒の写真・・・・・
これは・・・
「えへへへ・・・・・」
「3人分食べなくっちゃ///」
「セレニティー・・・」
「ナニちゃん喜んでくれるかな?」
「喜ぶよ…絶対喜ぶ。」
「俺が一番嬉しい・・・」
「マコアくん…」
「ありがとう・・・」
あの日も、ここで2人で泣いた。こんな日が来るとは思わなかった。
家族を裏切り島を裏切り、それでもあの日の決断を俺は一生背負いながら、どんなに責められても最低でも、、一生守り抜くよ。
それから
2人で挙げた式だったけど、外に出たら帰ったはずのナニの姿があった。
「ナニちゃん・・!」
セレニティーは駆け寄った。
この2人、自然にハグをしている。
ナニの顔は嬉しそうだった。
俺なら彼女のことを受け入れられたかな?彼女だってナニを受け入れられるか?
2人には一生適いそうもない。
ナニはちょくちょく家に遊びにくるようになった。
学校の帰りに寄って帰るのがいつものパターンだ。よく宿題をセレニティーが見ているけれど、教えているのか教えられているのか、、、そんな2人を見ているのが好きだ。
日が暮れる前に俺がリリアナのところまで送っている。
最近ようやくリリアナと会話できるようになった。話すのはナニの進路のことばかりだけれど。
もうすぐナニもティーンになる。時が経つのは早い。
「お父さん、あのさ、、ナニお願いがあるんだぁ」
「なんだ?街には連れて行っちゃダメってリリアナに言われてるからダメだ。」
「違うよー!!ナニ、きょうだいが欲しい!!」
「はっ・・・!?!?!?!?」
「ねぇお父さん、ナニ弟か妹が欲しいなぁ~!」
「ちょ、ちょっと待てナニ・・え?!」
「それって、、、お父さんとセレニティー・・・」
「うんうん!!」
「いやぁ・・・・えぇ・・・・・」
「ナニ、一緒に遊んだりしたい!」
「絶対楽しいもん~!」
「お姉ちゃんにもお願いしにいこっ」
「あぁ~!待て待て!」
「わかった。お姉ちゃんには俺からちゃんと言っておく。」
「絶対だよ!いつ生まれる?来週?来月?」
「そんな早くは無理だ・・・💦」
「ナニ楽しみだなぁ・・・」
子供か、、、考えたこともなかった。