それから
2人で挙げた式だったけど、外に出たら帰ったはずのナニの姿があった。
「ナニちゃん・・!」
セレニティーは駆け寄った。
この2人、自然にハグをしている。
ナニの顔は嬉しそうだった。
俺なら彼女のことを受け入れられたかな?彼女だってナニを受け入れられるか?
2人には一生適いそうもない。
ナニはちょくちょく家に遊びにくるようになった。
学校の帰りに寄って帰るのがいつものパターンだ。よく宿題をセレニティーが見ているけれど、教えているのか教えられているのか、、、そんな2人を見ているのが好きだ。
日が暮れる前に俺がリリアナのところまで送っている。
最近ようやくリリアナと会話できるようになった。話すのはナニの進路のことばかりだけれど。
もうすぐナニもティーンになる。時が経つのは早い。
「お父さん、あのさ、、ナニお願いがあるんだぁ」
「なんだ?街には連れて行っちゃダメってリリアナに言われてるからダメだ。」
「違うよー!!ナニ、きょうだいが欲しい!!」
「はっ・・・!?!?!?!?」
「ねぇお父さん、ナニ弟か妹が欲しいなぁ~!」
「ちょ、ちょっと待てナニ・・え?!」
「それって、、、お父さんとセレニティー・・・」
「うんうん!!」
「いやぁ・・・・えぇ・・・・・」
「ナニ、一緒に遊んだりしたい!」
「絶対楽しいもん~!」
「お姉ちゃんにもお願いしにいこっ」
「あぁ~!待て待て!」
「わかった。お姉ちゃんには俺からちゃんと言っておく。」
「絶対だよ!いつ生まれる?来週?来月?」
「そんな早くは無理だ・・・💦」
「ナニ楽しみだなぁ・・・」
子供か、、、考えたこともなかった。